ミステリー・セレクション・夜盗
逗葉警察署の刑事、柏田源吉（里見浩太朗）は10カ月後に定年を迎える。同僚の植木（西岡徳馬）たちは柏田が退職していくのを惜しんでいた。柏田は妻とは10年以上前に死別していて、最近十三回忌の法事を妻の妹・静江（原日出子）と済ませたばかりだった。ある夜、逗葉警察管轄内の外国人宅で窃盗事件が発生した。英語が得意な柏田も通訳代わりに現場に向かう。盗まれたのは現金と指輪だけで、けが人はなし。手掛かりは、現場に残された犯人の足跡だけ。その侵入手口を見た柏田は、30年前、これに酷似した事件を捜査したことを思い出す。物音を立てずに住居に忍び込む手口は、最近の手荒い強盗犯には見られないものだった…。
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