ガリレオ #1主演の福山雅治が演じるのは天才物理学者・湯川学。別名“探偵ガリレオ”。そして、相手役となる新人刑事・内海薫を柴咲コウが演じる。 東野圭吾原作の大ヒットシリーズ「探偵ガリレオ」の中でももっともよく知られているのは、直木賞受賞作「容疑者Xの献身」(第134回直木賞受賞。文藝春秋刊)だが、その原点ともいうべき短編小説集「探偵ガリレオ」「予知夢」(ともに文藝春秋刊)をドラマ化。“探偵ガリレオ”とは、このシリーズの主人公、天才的な頭脳を持つ物理学者で現役の大学准教授である湯川学の愛称。警視庁捜査一課に所属する刑事で親友の草薙俊平がことあるごとに持ち込んでくる超常現象のような摩訶不思議な事件のからくりを、その明晰(めいせき)な頭脳で、思わぬ角度からさらりとロジカルに解析してしまう湯川に対し、刑事たちが尊敬の念を込め、“ガリレオ”と呼ぶようになったことに由来する。頭脳明晰、スポーツ万能、すらりとした長身に抜群のファッションセンス、まさに非の打ちどころなし・・・なのに“変人”という、この主人公の際だったキャラクターが、シリーズの大きな魅力。さらに、ドラマならではの楽しみな展開も用意されている。原作のシリーズでは、大学時代からの親友、草薙刑事とのコンビが中心だが、やはりドラマ化するにあたっては、ドラマらしい華やかさとストーリー的な広がりもほしいところ。そのため、原作者の東野圭吾氏にも相談し、ドラマでは、湯川は女性とコンビを組んで行動することになった。湯川の相棒として白羽の矢が立ったのは、新人女性刑事、内海薫。論理よりも感情を優先する、理系の苦手な熱血漢。事件の動機や犯人の心情にはまったく興味を示さず、事件のからくりを解明することだけに意欲を燃やすガリレオとは、対極に位置するキャラクターだ。ドラマでは、自身の異動に伴い後任を紹介する、という形で、草薙がふたりを引き合わせる。水と油のような性格の湯川と内海が繰り広げる、軽妙かつどこかちぐはぐな掛け合いは、このドラマの大きなみどころのひとつとなっている。 #邦画